去勢(避妊)手術はするべき?

今回は、猫の去勢(避妊)手術はするべきかというテーマでページを書かせて頂きます。

去勢(避妊)はする事によるメリット/デメリットがそれぞれあるので、一通りの説明をするのでそれを参考に飼い主さんが決めて頂ければと思います。

オスの去勢手術

まずはオスの去勢手術からご説明します。

猫の去勢手術をするメリット

・マーキングの減少

オスは自分の行動範囲におしっこを吹きかける事でマーキングをします。

これは自分の強さをアピールする為です。

自分は狩りが上手く、上質なタンパク質を摂取できる→おしっこの臭いが強い!というアピールだそうです。

このような行動が減少するだけではなく、ホルモンの関係からおしっこの臭いそのものも軽くなります。

・発情期の鳴き声の減少

近くでメス猫の鳴き声がする時に反応して大きな声で鳴きだす事も多いです。

声を抑えるだけではなく、メスを探して暴れたり逃走する危険も抑制できます。

そもそもメス猫の所に行きたい!という気持ちがなくなるので、会いたいのに会えないというストレスも緩和されます。

ちなみにオス猫には決まった発情期は無く、近くにいるメス猫が発情する事でオス猫も発情するようです。

・病気の予防

精巣を取り除く事で、精巣腫瘍等の病気を未然に防ぎます。

腫瘍は高齢になるほど発生しやすく、治療の際の全身麻酔等による体力面でのリスクも回避できます。

猫の去勢手術をするデメリット

・麻酔によるリスク

手術の際に全身麻酔を打つ事は一定のリスクを負います。

基礎疾患がある猫や体力のない猫は万が一の危険もあるので、かかりつけ医に相談して手術の是非や時期を検討してください。

・太りやすくなる

発情に要していたエネルギーが発散されず、運動量も減少する為、一般的に太りやすくなると言われています。

メスの避妊手術

次にメスの避妊手術についてご説明します。

猫の避妊手術をするメリット

・妊娠の回避

多頭飼育している方、もしそうでないとしても他の猫と偶然遭遇してしまった際の妊娠を回避する事ができます。

猫は性行為のタイミングで任意に排卵を行える動物なので、人間よりも高い確率で妊娠してしまいます。

万が一他の家の猫や窓から入ってきた猫と行為を行ってしまった際の妊娠回避は考えておいた方が良いと思います。

・病気の予防

卵巣/子宮を取り除く事で、卵胞嚢腫や子宮蓄膿症等の生殖器疾患を未然に防ぎます。

また、周期的な性ホルモンの影響を受けにくくなる為、乳性腫瘍の発生リスクが下がると言われています。

・発情期の鳴き声の減少

メス猫は春先から夏にかけて発情期を迎えます。

その時期の盛りの鳴き声や 暴れたり逃走する危険も抑制できます。

オス猫に会えない等、発情そのものも猫にとってのストレスになる為、避妊によってストレスを緩和させる事ができます。

猫の避妊手術をするデメリット

・麻酔によるリスク

手術の際に全身麻酔を打つ事は一定のリスクを負います。

基礎疾患がある猫や体力のない猫は万が一の危険もあるので、かかりつけ医に相談して手術の是非や時期を検討してください。

・太りやすくなる

発情に要していたエネルギーが発散されず、運動量も減少する為、一般的に太りやすくなると言われています。

まとめ

生物にとって子孫を残すことはとても大切な事です。

しかし、去勢(避妊)手術をする事で猫の病気リスクを抑え、寿命を延ばすことができます。

大切な選択となりますので、慎重に考えて欲しいのですが、手術に適したタイミングがあります。

あまり高齢になってからの手術は猫の身体に大きな負担をかけてしまうので、適齢期を迎えるまで熟考してあげてください。