完全室内飼いにするべき?

当サイトでは飼い猫の完全室内飼いを推奨しています

まずはその理由をご説明いたします。

室内飼いというと、猫が退屈してしまうのではないか。と思う方もいると思います。

実際私もそう思っていました。

しかしそれは室内飼いの唯一のデメリットであり、それ以上にメリットが大きいのです。

環境省が纏める、室内飼いのメリットは以下の通りです。

順に説明していきます。

・交通事故に遭う危険がない

これは言わずもがなですが、屋外には危険がたくさんあります。

その中で最もペットの死亡率を上げているのは交通事故です。

室内の安全な環境になれてしまった動物は警戒心を持たなくなる事が多く、むしろ音や動きに対する好奇心から、自動車や自転車、電車等に近づいてしまったり、危険と判断しても逃げ遅れてしまう事があります。

愛猫が道路で悲しい姿で倒れているのを発見したらと思うと、怖くて外に出そうとは思えません。

・感染症にかかるリスクが少ない

外にはたくさんの菌やウイルスがいます。

それらに直接感染してしまう恐れもありますし、他の猫や鳥、虫や草等を触れた際に感染症にかかってしまう事も少なくありません。

代表的なものは蚊を経由して感染してしまうフィラリアです。

予防接種の項目にもありますが、注射をしたからと言って完全に防げるものでもありません。

もちろん室内で飼育していても完全に防げる訳ではないのですが、屋外に出してしまうとその危険性も何倍にも膨れ上がってしまうのです。

・ご近所トラブルが少なくなる

私の実家もそうだったのですが、野良猫による糞尿や盛りの時期の鳴き声等は住民にとっての悩みの種です。

自宅の猫を屋外に出している事で、例え我が家の猫の仕業でなくても疑いの目を向けられてしまいます。

実際に屋外に出られる環境の猫は、トイレは外で済ませてくる子が多く、盛りの時期には交尾もするでしょう。

多かれ少なかれ、ご近所の方に迷惑はかけてしまうのです。

そして動物である以上、他人の敷地に侵入してしまったり、最悪の場合ご近所さんのお子さんに怪我でもさせてしまったら大変です。トラブルどころの騒ぎではなくなってしまいます。

全てが猫の責任という訳ではなく、もちろん飼い主の責任も生じてくるので、飼い主としての責任を持って危険を回避しましょう。

・虐待等の被害にあうことがない

先程はご近所のお子さんを傷付けてしまう話をしましたが、逆にご近所の方に虐待を受けてしまう事もあります。

全ての人が我々のように猫を好きという訳ではないのです。

イライラした気持ちを猫にぶつける人もいれば、いたずら半分で石を投げる人もいます。あなたの愛猫がそのような目に遭わないように、対策してあげましょう。

それでは、唯一のデメリットである「猫が退屈しやすい」という点の対策をご紹介します。

・外を眺める場所を確保する

外の景色を見ることで刺激を受け、退屈を感じにくくなります。

窓際に近づける環境を整えてあげましょう。

・くつろげる場所を確保する

手足が伸ばせる場所を用意します。

毛布や絨毯の上等、柔らかい地面を好みます。

・隠れ場所を確保する

猫はとても臆病で怖がりな一面もあります。

弱っている時、驚いた時に姿を隠せる場所を用意してあげましょう。

・適したトイレを清潔に保つ

トイレに拘りのある動物なので、適したトイレを用意してあげて清潔に保ってあげましょう。

詳しくは【トイレの選び方】を参考にしてみてください。

・猫が運動できるスペースの確保

くつろげる開けたスペースだけではなく、入り組んだ空間や上下運動のできる場所を用意してあげましょう。

詳しくは【キャットタワーの選び方】を参考にしてみてください。

・爪とぎの用意

猫は爪とぎする事でストレス発散やリラックスをする習性があります。

詳しくは【爪とぎの選び方】を参考にしてみてください。

・ケージの用意

自宅内を自由に移動できる環境にしてあげている猫でも、災害時や入院時にはケージに入らなければいけない事もあります。

もしもの時に備えて、子猫のうちから慣らしておく事を推奨します。

飼い主とコミュニケーションを取る

これが猫にとって一番のストレス解消であり、リラックスだと思います。

家猫は他の人間や猫との社会的な接点がない為、飼い主とのコミュニケーションが生き物との繋がりの全てとなります。

片手間に構ってあげるだけではなく、猫との時間を確保してできるだけ毎日遊んであげてください。

おもちゃで遊んだり撫でたり背中を叩いたり、楽しみ方は各家庭によって違うと思いますが、猫が喜ぶ方法を模索して試してみてください。

ここでの説明は以上となります。

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